改修工事レポート(12)「新春!工事担当者インタビュー~後編~」
新春!工事担当者インタビュー~後編~
前回のレポート⑪では、『新春!工事担当者インタビュー~前編~』と題し、
主に「特定天井対策工事」を担当された工事業者さんへのインタビューの模様をお届けしました。
今回はその後編。
舞台関係の改修をご担当いただいた
三精テクノロジーズ株式会社の辻本蒼馬さん、
東芝ライテック株式会社の仲本秀輝さんにお話を伺いました。
―まずは着工から新年までを振り返って、ご感想をお願いします。
仲本秀輝さん(以下、仲本):早いもので約6ヶ月半、弊社が担当した舞台照明設備の工事も順調に遂行しており、予定通り年明けより装置関係の試験調整へと入りました。特に大きな問題もなく工事が進められたのも、施設スタッフの皆様、並びに工事関係者の皆様の協力あってのものと感謝しています。
辻本蒼馬さん(以下、辻本):半年間で本当に様々な吊物機器を据え付けました。苦労した点はいくつかありましたが、年明けより無事に調整作業に入れたことは良かったと思っています。
―苦労した点というのは。
辻本:例えば、新設の吊物マシンは既設マシンより、背が倍近くなっています。マシンを揚重するにしても既設の揚重用開口が使用できず、そのたびに開口部を作成できる場所や、搬入ルートの模索などに苦労しました。
―スノコ上に運び込むところですね。あのサイズを何十台と持ち上げるのはかなり慎重を要す作業だったと思います。
以前のレポートでもお伝えした吊物マシン。今はもっと大量に並んでいます
―また照明側も含めですが、夏場の天井裏での作業は相当堪えたのではないでしょうか。
仲本:夏場の暑い時期、多目的ホール天井裏の狭い場所での重量機器の更新は、地元重量鳶さんに大変頑張っていただきました。
初めて扱う装置、かつ暑い場所での作業でしたが、作業手順を含め何度も親方と密に調整を行いました。
―その甲斐あって、予定期間内に完成の目処が立ちましたね。
仲本:熟練した作業員の方が多かったため、据付作業もスムーズに完了することができましたね。
―なるほど。最後に今後のスケジュールと、利用者の方へのアピールやメッセージがあればお聞かせください。
辻本:年明け以降の工事では、バトンだけでなく、音響反射板や床機構などの大物の稼働、調整作業がメインとなります。
今までよりも高重量の物を扱う為、より一層安全意識を高め、無災害のまま工事を終えられるよう努めようと思っています。
仲本:今回納入した舞台照明装置関係の試験調整を年明けから開始しています。多目的ホールに納入した調光操作卓は、最新型のものを納めました。
また小ホールは全ての照明器具がLEDとなり、『省エネ・環境』に配慮しています。今後、最終の試験調整・検査関係が残っていますが、竣工・引き渡しに向け万全を期していきたいと思います。
―ありがとうございました。
こちらは小ホール用調光操作卓。多目的ホール用はさらに大型です
以上、今回は完成を間近に控えた現場から生の声をお届けしました。
どんなに大きな工事にも、その裏には人の手による地道な努力の積み重ねがあることを改めて実感した気がします。
次回レポートでは、いよいよ竣工ラッシュを迎える各所のようすを、写真と共にご紹介できればと思います。
残り1ヶ月、ぜひ最後までお付き合いください!